いじめの内容は一昔前と違ってきています。
人口は減少する一方ですがいじめ問題は年々増加し続けています。
このサイトでは主に文部科学省が出している平成19年~平成25年までの統計データをまとめたものを載せています。
現代のいじめは、陰湿で陰険です。
「いじめ」は、時間が解決してくれるものではなく、放っておくと事態は大きくなっていきます。
耳を疑いたくなるような話ですが、教師が事態を知りながら放置していることもあるのです。
内々で解決が出来る時代ではなくなってきているのだと感じます。
いじめの状況が深刻であれば外へ外へ向けて発信をしてください。
加害側(前向きに対応してくれない教師、学校含む)が一番嫌がる方法です。
もし、お子さんが現在いじめで悩んでいる場合は、下記の順で声を挙げてみてください。
- 学校側への確認(担任、校長、教頭)
- 学校側が前向きに対応してくれない場合は、教育委員会へ訴えてみてください。教育委員会は、主に市町村の役場(市役所)にあります。お住まいの教育委員会へ訪問相談してみるのはいかがでしょうか。
- 上記と同時に、いじめをしているお子さんのご家庭(保護者)へ「内容証明書」を送付することも検討してみてください。行政書士の方が全国対応されています。→行政書士 大原法務事務所
国公立の教師は公務員なので「国家賠償法」という法律に守られています。
例えば、いじめ自殺問題で被害者家族が教師、学校へ賠償請求を訴えても国が賠償責任を負います。(税金で)
なので学校も教育委員会も「いじめで自殺した」と認めたがらないのです。
私立は教師が訴えられると教師本人に賠償責任がかかってくるので訴えられると一大事です。
表を見ていただくと気付くと思いますが、公立は学校数が多いのでいじめの問題数も多いと思われがちですが
本当にそれだけでしょうか・・・
このサイトでは、国立、公立、私立小学校の平成19年から平成25年までのいじめに関する様々な統計データを一覧表にしています。
小学生時からスマートフォンなどの活用(SNSなど)を通していじめは起こっています。
下記は、実際にあったケースです。
(以下転載)
中学男女24人「集団LINEいじめ」解決に立ち向かった父の奮闘実話
SNSとおいう閉ざされた世界でいじめにあっていた娘を、LINEを逆手にとって救った両親がいる。
佐伯学(仮名46)と理恵(仮名36)の戦いはSNSアプリの中で野放しになっえいる子供とどう向き合えばいいのかを教えてくれる貴重なケースだ。
闘いの導火線に火が付いたのは負債の長女、美菜(仮名15)の卒業文集だった。クラスの寄せ書きに美菜だけが載っていない。
美菜へのいじめが始まったのは、中2の終わりごろ。きっかけは美菜の中学に他校の男子が乗り込んできた際、美菜が知り合いだったため、仲裁に入り帰らせることだった。それが「他校の不良性とを呼び込んだ」と、学校中から白い目でみられるようになった。
以降、美菜は「透明人間」になった。無視は人間としての尊厳が踏みにじられる、耐え難い暴力だ。佐伯夫妻は毎週水曜に限り、学校を休ませることにした。家という逃げ場を州の真ん中に作ることで美菜を守ろうとしたのだ。
「事件」が起きたのは、中3の2月。
体育の授業を終えて教室に戻った美菜が見たものは・・・。
土足で踏みつけられた制服、机には油性ペンで「死ね。学校、来るな」の文字、ノートの全ページに「死ね、ブス、バカ」の落書き。帰りに下駄箱に行くと、靴に濡れた泥が詰められていた。
理恵は担任に、きちんと対応するように迫った。すぐに学年集会が開かれた。
「佐伯美菜さんの机やノートに落書きをした人は誰ですか?手を挙げなさい!」
学校からの報告は「犯人は、わかりませんでした」。
放置され続けたいじめが、卒業文集から美菜だけを省くという、卑劣な行為にエスカレートした。夫妻は美菜に言った。
「学校と闘うよ。これは許しちゃだめだから」
美菜は頷いた。翌朝、理恵は担任に電話した。
「卒業文集の寄せ書きに、美菜が入っていません。きちんと調査をしてください」
卒業式や合唱コンクールの打ち上げに、美菜を省いておきながら、同級生らは美菜のLINEタイムラインに「超おいしい」と打ち上げ画像を流した。ディズニーランドの卒業旅行のLINE画像も、美菜のスマホにどんどん流れてくる。
学ぶには確信があった。
美菜には見えない形で、美菜を中傷している「裏チャット」が必ずあるはずだと。
美菜の友人で1人、信用できる子がいた。結花(仮名)っだ。学はLINEで「いじめについて教えてほしい」とメッセージを送った。学はこれまで、自宅に遊びに来る美菜の友人には、LINEでつながるように意識してきた。LINEを勉強し、美菜にスマホを与える際にも条件を付けた。
「パパとの間で、ブロックやタイムライン非公開にするならスマホを持たせない」
結花から画像が送られてきた。画面をキャプチャー機能で写真に撮り送信してくれたのだ。まず、2人の男子生徒のツイッター画像。居酒屋で数人がピースをしている。
「合唱コン、お疲れ様でした~。打ち上げはめっちゃ最高でした。それに打ち上げに、13番来なくてめちゃ最高だった=!」
別の画像は「打ち上げなう」の後、参加者全員の名前を列挙、最後にこうだ。
「13番はいないーい!」
13番、それは美菜の出席番号だ。いじめの決定的証拠だった。
学はさらに餌を撒く。美菜の”親友”、香奈(仮名)が見ることを想定し、自分のLINEに受け取った画像をアップした。
「ちょっとちょっと、美菜パパのタイムライン」「ばれてるよ(笑)」「かわいいね」「完璧かほごですね」
実は、彼らは文集の調査で学校に呼び出されていた。
「呼ばれている人、マジなお願い。先生の話は真面目に聞いとけよ。あと、くつ事件のことは黙っとけよ」
これで全部がつながった。
担任から電話があった。
「文集委員を呼んで聞いたのですが、男子、女子とも関わっていないということです。ただ漏れてしまったということです」
学校任せでは、いじめは解決しない。
これでは、子供が死ぬ。
深く傷ついた美菜は両親に気付かれないように、お風呂で泣いていた。
理恵は担任に、証拠をつかんだ以上、徹底的に追及する旨を伝えた。
「はあ?」という間延びした反応に学校側との温度差を感じた夫妻は、教育委員会に乗り込んだ。
「これは、いじめでしょう?」
事務方のトップはいじめを認めた。
「学校にきちんと対応してもらえないのなら、私たちは報道を呼んで、世間様に裁いてもらいます」
中学では手のひらを返したように、校長が佐伯夫妻を待っていた。間違いなく、報道という言葉が効いたのだ。
「要は、文集でしょう?文集は作り直しますから」
学校はこの期に及んでも、穏便にすませたいのだ。
「そんな次元の話じゃないでしょう?これは、加害者の親御さんともきちんと話をさせてもらわないといけない問題です」
LINEとツイッターの画像を校長に見せ、名前が出ている全員の事情聴取と、保護者会開催を要求した。
証拠があるのに、学校側の事情聴取は難航した。
「全員に話を聞いていますが、その事実はないんです」
結花が送るLINE画像から、聴取を終えた子と裏工作を始めた様子がわかる。教師は舐められていた。夫妻は聴取の場に同席するため、学校に向かった。次は「13番はいなーい!」とツイートした男子の番だ。学は生徒の前に歩み寄る。
「いい加減にしろ。俺は美菜の父親として言いたい。大人をバカにするなよ!机、やったのは誰だ!」
「○○君です」
「靴は誰だ!」
「○○君です」
「先生、メモです!」
10秒もかからずに、いじめの全容が明らかになった。
学校から電話があった。
「美菜さんへのいじめを確認しました」
クラス32人中、24人がかかわっていた。関わっていないのは携帯を持っていない数人だけ。理恵は言った。
「生徒も加えた保護者会を開いてください。糾弾したいための会ではないんです。いじめの恐ろしさに、親子で気付いてほしいんです」
提案したのは、関わりの濃淡による3部構成の保護者会。最初は、主犯格の男子グループ。優秀な高校に合格した、学校でも親の前でも”いい子”たち。
理恵は問いかける。
「もし美菜が自殺を選んでいたら、殺人者になるんっだよ。いじめは、人の生き死ににかかわることなんだよ」
学も迫る。
「君らが起こしたトラブルを美菜が止めに入ったのに、陰で悪口を言い、制服を踏んで靴に泥を入れる。それで、男と言えるのか!}
全員に話してもらった。
「反省しています。すみませんでした。」
「大人が起こると、こんなに怖いもんだと初めて知った」
あきれる母親もいた。
「怒ってもらってありがとうございました。私は怒れないものですから」
2部は、黙認していた男子グループ。理恵が話した。
「ただ見ていただけで、何もしていないって思ってるかもしれないけど、いじめを知っていて止めないのは共犯者になるってことよ」
ある母親が立ち上がる。
「本当にそのとおりです。本当にすみませんでした。」
もちろん、納得していない親子もいた。だが、1部2部では8割方の親子にわかってもらえたと感じた。問題は、美菜の親友たちの女子グループ。この”親友”が、いじめの黒幕だった。シラを切り通しているグループなので、LINEとツイッターの画像を印刷して親に配り、動かぬ証拠を突きつけた。
「おまえ、一体何やってんだ!」
初めて事情を知ったひとりの父親が殴りかかる勢いで娘に迫り、母は過呼吸になるほど苦しんでいた。
問題は香奈だった。
「美菜は傷ついて1人でベッドに横になっている。どんな気持ちかわかるか!」
「はあ?」
母親も娘同様、シラっとした態度を貫く。それは日本語と英語ほど、言葉が通じないやりとりだった。
すべてが終わった。
「パパ、ママ、ありがとう」
2人には、美菜のこの言葉だけで十分だった。子供たちを守るためには、他力本願ではなく、親自ら行動することがカギとなるのではないだろうか。
(転載ここまで)
学校でもいじめに遭い、家に帰ってもスマートフォンでいじめが続く。
スマホを所持することによって、いじめ被害の深刻さがうかがえる一件だと思いました。
親にも教師にも相談できずに苦しんでいる子供たちがいます。
年々いじめ被害は増え続けています。
いじめ防止対策推進法という法律が出来ましたが、その調査委員の選定が公平性に欠けるという声も聞きます。
せめてこういった学校の現状を、大人が子供たちのために把握しておくことが、学校、教師、役人の「いじめ抑止活動」につながるのではないでしょうか。